翻訳に対する認識と出版体系が遅れている現状


Viewpoint サイトに韓国紙セゲイルボの記事がUPされていたのでご紹介します。

ご覧ください。

              

2017年ノーベル文学賞受賞者に日系英国作家カズオ・イシグロが選ばれた。筆者が注目するのは彼が英語で作品活動をしたという点だ。英語という国際公用語の普遍性のために、作品が正しく理解される良い環境で読まれる。

ところが、韓国語は国際公用語ではないため、外国の文化を理解したり、韓国の文化を外国に知らせるためには翻訳という過程を通じるほかはない。ところが翻訳は本当に難しい。良い翻訳は英語などの屈折語と韓国語、日本語などの膠着語に対する正確な理解と、二つの言語文化圏に対する豊富な理解が必要で、翻訳者の創造性も発揮されなければならない。

ところが、韓国の翻訳文化ははるかに力不足である。翻訳に対する認識と翻訳出版体系が非常に遅れているのだ。翻訳の創造性を認めないから、翻訳を学術的な成果とは認定しない。したがって、有能な人材は入って来ず、わずかな人材への支援体系もない。

さらに出版市場には手抜き翻訳、不十分な翻訳が良い翻訳を圧倒して、韓国文化を海外に紹介する翻訳は原作の意をまったく推察できないことが多いのが現実だ。

ノーベル文学賞を韓国作家が受賞できなかったと惜しむ必要はない。正しい翻訳が少ないから、外国人が韓国文学を正しく理解する機会も少ないのだ。それは韓国を外国に正しく知らせる機会を私たち自らが剥奪している現実ではないかと思う。

(全寅漢(チョンイナン)ソウル市立大教授・英文学、10月13日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

                                        

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coded by nessus
Posted by on 2017年10月25日. Filed under できごと, コラム. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can leave a response or trackback to this entry

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