キリスト教徒とイスラム教徒の激戦の中心都市で和解と赦しのセミナー開催


中和新聞 速報版 │ 統一教会ニュース >特集 からの転載です。

 

キリスト教徒とイスラム教徒の激戦の中心都市で和解と赦しのセミナー開催

2012年5月25日

 

以下は、2011年9月21日、ナイジェリアのジョス市で行われたキリスト教とイスラム教の和解の大会のリポートです。

ナイジェリアでは1998年以降、両宗教の支 持者間での争いが激化し、大虐殺などで1万3000人以上が犠牲になっています。

(英語誌Today’s WORLDから翻訳・転載)

 

複雑な宗教と経済、社会情勢などを孕むナイジェリアの現状

国連・国際平和デーが、ナイジェリアでも九月二十一日に祝賀されました。これはナイジェリアの首都アブジャ市内にある国連ビルでの爆弾テロ事件の犠牲者のための追悼式典から一週 間も過ぎていない時でした。

 二〇一一年八月二十六日に爆弾テロが起き、死者二十五人、 負傷者百人以上を出しました。 犯人は二十代のナイジェリア人男性で、彼は爆弾を積載したホンダのアコードを運転し、国連ビルに突っ込み自爆したのです。ナイジェリア北東部において最近半年間で、特に活動を激 化させてきたあるイスラム系の武装集団が犯行声明を出していました。

 一億五千万の人口を抱えるナイジェリアはアフリカの中で最も人口の多い国であり、それはアフリカ全体の一五%近くを占めます。ナイジェリア人の一〇%前後は精霊(アニミズム)を 信仰し、残りの人々はイスラム 教徒が多数を占める北部とキリスト教徒が多数を占める南部に二分されています。キリスト教とイスラム教の両宗教の信徒が入り混じる南北の中間であるベルト地帯では、両者間の軋轢がたびたび暴力事件を勃発させています。

 宗教と地理が違っているだけではなく、ナイジェリアのイスラム教徒の大部分は牧畜か商業かのいずれかを営んでいるのに対し、キリスト教徒の大部分は都市生活者か農民です。ナイジェリアは農業用水も飲料用水もいずれも不足している中で、北部の砂漠が容赦なく南に拡大しつつあります。土地を牧草地にするか農耕地にするかをめぐる争いが衝突を増加させているのです。

 おぞましい殺人が頻繁に起き、それに対する報復攻撃が中間ベルト地帯において両宗教支 持者間で続けられ、一九九八年以降少なくとも一万三千人以上の生命がその犠牲となりました。突如として殺戮の暴虐が勃発して有名になった場所の一つが、中間ベルト地帯に位置するプラトー(Plateau)州の州都 ジョス(Jos)という地です。

 米国政府の報告によると、このジョス市における暴力事件は、ナイジェリア全般における事態と同様、実際は純粋に宗教的なものではありません。どの宗教に属するかという問題が民族的、政治的、経済的および社会的な諸論争へと結び付けら れ、政治家や宗教指導者、その他によって政治的利益などの目的のために支持者たちを扇動するために悪用されている可能性があるのです。

 何年にもわたって何度も起こり続けている宗派間の暴力事件ゆえにジョス市では今や市民 が、その宗教的な系列に従って隔離差別されるようになりつつあります。命懸けで真の愛を注ぐナイジェリア教会長 ナイジェリア統一教会のリーダーであるオラレイェ・アラオ師が、九月二十一日の国際平和デーの式典に参加するために出 向いたのは、暴虐の舞台となっ たジョス市でした。

 今年の祝典のテーマは「あなたの声を届かせよ」です。

 それは、ナイジェリア教会のメンバーたちにとって不安な内容でした。ジョス市では二〇〇一年九月、二〇〇八年十一月、二〇一〇年一月、三月、十二月、そして二〇一一年一月から四月と連続した大虐殺の現場であったからです。

 アラオ師はこう語りました。

 「最近キリスト教徒とイスラム教徒間の幾度にも及ぶ宗教的な暴動と紛争が記録されている都市ジョスに私の妻(タカコ・アラオ)を連れて行くことは、実に勇気のいる行動でした。我々がジョス市内で特別な超宗教的会合を開催することを計画していることを聞いた一部のメンバーたちは、『もしもまた暴 動や紛争が起きた場合にどうなるのか』と、予断を許さないだ けに私たちの身を案じたのです。それでも神様と真の父母様に対する信仰と決意をもって前進しました」

 当日のプログラムは、開会の祈祷をささげるために招聘されたキリスト教とイスラム教双方の代表者を交え、非常に落ち着いた雰囲気の中で始まりました。

 キリスト教の聖職者であるイウック・アスアマー夫人が涙を流しながら祈祷をささげ、また、ジョスの暴動の結果として破産した大富豪のアルハジ・ユスフ・サラミ(Dr. Alhaji Yusuf Sarami)博士も真摯な涙の祈祷をささげたのです。

 次に国家警察地域関係委員会 機関広報官のキングスレー・オコルワ氏、ならびにナイジェリア国家統一平和部隊のE・G ・ダンボイ氏が登壇し、安全保障と個人的安全に関連した幾つかのトピックについて講演しました。

 続いて、ビデオが二本上映された後、世界平和青年連合(YFWP)会長のエラス・ダーリントン・エグアオジェ氏が世界の恒久平和のために努力してこられた真のお父様の歩みを要約しながら、他にもお父様が創設された数多くの著名な組織の幾つかを紹介しました。

 

「統一原理」によって開かれた友好関係を築く

 この行事のクライマックスは告白と赦しの時間でした。行事中、「統一原理」を発表することによって、緊張した雰囲気を一掃し、諸宗教および部族間の和解と調和のための基盤が成されたことを感じてアラオ師は 「実に感動的な体験を目の当たりにした」と述べていました。

 エグアオジェYFWP会長はキリスト教とイスラム教の双方から青年ボランティア十人とボランティア指導者六人を壇上に呼びました。呼ばれた青年たちは、これから統一の役割を果たしていくことを宣誓し、ナイジェリア国内およびジョス市内の全青年を代表して宗教間の殺戮および破壊行為に参加したことを悔い改めました。

 同会長の指導のもと、キリスト教徒とイスラム教徒の全員が 跪ひざまずいて、互いに相手からの赦しを請いました。アラオ師夫妻 も進み出て両宗教の指導者たちの悔い改めと赦しの儀式の列に加わりました。二百人を超える聴衆全員が互いに抱き合い、互いに赦し合い、平和のために努力し続けることを誓いました。

 

自分の敵を赦そうとする貴い和解の場

大会の初めに涙の祈祷をささげたアルハジ・ユスフ・サラミ博士は聴衆に向かって、「私はきょう、とても感動しました。 私は彼らに対し何も悪いことなどしていないのに、彼らは私を破産させ一文無しにしました。その彼らであったとしても、自分の敵を赦そうと決意しました」と語りました。

 この式典に出席した伝統的な部族統治者たちも、同様の癒やしと和解の儀式を進めるためにこの催しを自分たちの王国に招聘しました。

 今回、伝統的部族統治者たち、ナイジェリア基督(キリスト)教同盟の会員たち、NGO(非政府組織)の指導者たちが参加しましたが、アラオ教会長は、この三か月の和平プロセスをスタートした時から、「これがいつの日かプラトー州に恒久平和をもたらすであろうことを願っています」と宣言してきました。

ナイジェリア2 ナイジェリア2

Posted by on 2012年5月26日. Filed under コラム. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can leave a response or trackback to this entry

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