お金の物語 10/10


 

     以下はもう一つの喩えです。

 

   ① 神様は1年分の穀物を創造し我が子に与えました、利息を0%としたらこれは

     穀物の総量が増えも減りもしないということ、つまりその穀物の種を畑に蒔い

     ても増えないので芽が出てこないということです。人間は穀物を一年キリしか

     食べられませんので次の年には飢えて死んでしまいます。

   ② 次は子供に与えた穀物から利息を取るとどうなるかです、子供の立場から

     したら、もらっていた穀物の中から毎月利息としての穀物分が減っていきます

     ので次の年まで生きることすらできません、利息として持っていかれる穀物を

     横目で見るのは精神的にも辛いことでしょう。

   ③ 次は利息がマイナスの時です、このことは子供の立場からすればもらった

      穀物が毎月増えていくことと同じ勘定です。つまりもらった穀物の種を畑に植え

      ておけば秋には豊かな実りが約束されることと同じです、子供は毎年十分な穀物

      を手にいれることができ寿命のある限り生きていけます。それどころか子孫も

      沢山残すことができるでしょう。

 

     自然界の摂理は ① ② ③ のどのタイプに成っているでしょうか

 

 万物というものは時間がたてばすべて劣化します、尊い人間の身体でさえも劣化するのです、なのに、どうしてお金だけは劣化してはいけないのでしょうか? 

  どうして人間がお金に仕えなければならないのでしょうか?

  利息によって、永遠に生き続けようとする金融システムの本質(正体)とは一体なんなのでしょう。 

 お金も利息も貨幣システムも人間が作ったものです、人間が作ったものなら人間が変えることができるのです。

 

     このマイナスの利息すなわち償還利息について、ヨーロッパで実際にあったというお話を紹介しましょう。

 

     「アルプスを間近に望む、オーストリア・チロル地方、1922年に始まった世界

    恐慌の影響はここにも及んでいました。
    ドイツ国境にほど近いヴェルグルは、一人の町長の決断で今からおよそ70年

    前に、シルビオ・ ゲゼルの自由貨幣を実践した町です。
    ヴェルグルは、スイス、ウィーン、ドイツを結ぶ鉄道交通の乗換駅として発展を遂げていました。
     しかし、世界恐慌はこのオーストリアの地方都市にも深刻な不況をもたらし、

    生産は停滞し、失業者は町に溢れました。
     当時のヴェルグルの人口は5000人足らず、そのうち失業者の数は400人にも上りました。
    税金の収入は激減し負債は膨れ上がっていました。
    町は財政破綻の状態だったのです。

    当時の町長、ウンターグッゲンベルガーは、貨幣の流通が滞っていることが、

    経済破綻の原因と考えました。
    通貨は溜め込まれ、生産活動に使われなくなっていました。お金が循環しな

    ければ失業者は増え、生産は減り、消費は落ち込みます。
    1932年4月、町議会に諮ってヴェルグルだけで通用する、地域通貨を発行

    することを決議しました。
    町が事業を起こし、失業者に職を与え、それを労働証明書という名目の新たな

    地域通貨で支払ったのです。

    この紙幣の裏側には、宣言文が刷り込まれています。
     

             (宣言文・・・諸君、貯め込まれて循環しない貨幣は

             世界を大きな危機に、そして人類を貧困に陥れた。

             労働すればそれに見合う価値が与えられなければならない。

             お金を一部の者の独占物にしてはならない。 
             この目的のためにヴェルグルの労働証明書は作られた。

             貧困を救い、仕事とパンを与えよ。)

 

     町は道路や公共施設を建設し、失業者に地域貨幣を支払いました。

     奇跡が起きました。

      最初に給料として支払われた地域貨幣は非常な勢いで町を廻り始めました。
     回転することで、お金は何倍もの経済活動を行えるのです。
       滞っていた町の税収が確実に増え始めました。
       すみやかに循環するお金の秘密は、紙幣に貼られたスタンプにありました。
       このお金は月初めに額面の1%にあたるスタンプを買って貼らなければ使えません。

 
        言い換えれば、一ヶ月に1%ずつ価値が減っていくのです。
       ですから、このお金を手にした人は、まずこのお金から使います。
       こうして一枚の紙幣は次々に循環していきます。
       経済活動を推進する機能をお金が持ったのです。
       このゲゼルの老化するお金は貯め込まれることなく、流通し続ける画期的なものでした。
        この地域通貨は、公務員の給料の支払いにも使われ、銀行にも受け入れら

        れるようになっていきました。
      ヴェルグルの成功を見て、周辺の町でもオーストリアシリングと併用でき

        る独自の地域貨幣の採用を検討し始めました。
       しかし、オーストリア政府は、貨幣発行は国家の独占的権利であるとし

        て、自由貨幣を禁止しました。
      世界でも例のないお金の実験は1933年9月わずか13ヶ月で幕を閉じたのです。」

                       「NKH特集エンデの遺言」 1999年 BS放送から引用

 

 

 もしこの実験が途中で止められることなく続いていたら、どのようになったでしょう。

 このようにわかってくると、お金という概念は今とは一変し天民が生活するための助け手として、国家が発行する便利なサービス券となります。紙幣には、天民と地上天国を助けるサービス券であることを象徴するデザインがあしらわれています。

  税金は、余ったり滞こったりした調整資金の回収に使われ、必要な公共事業や国民に再投資され循環型社会に合わせて、お金も企業や個人の生産量と需要にみあった資金量が絶えず循環します。

 このような世界で育つ子供達はどうでしょう、生活苦とは無縁の家庭に誕生した子供は、まさに親の喜びの対象であるし子供も親を喜ばせることに生きがいを持つでしょう。  

  授かった天稟は回りを喜ばせるために使い、大人になった後は趣味が仕事となり、その仕事は家族のひいては人類の共通の財産となるので、一人の苦しみはすべての人の苦しみであり、一人の喜びはすべての人の喜びとなりますので、世界はまさに人類一家族となるでしょう。

また生活環境の拡大は当然宇宙開発にむかって進でしょう。

 

  人々は真の個人、真の夫婦、真の家庭、真の社会を完成させメシアと神様に感謝しながら生きて行くようになるでしょう。

 

 これが1000年王国の早いうちに一国から始まって世界中に広まっていくのです。

 

      最後に貨幣(金融)システムの問題点を簡単に整理しておくと
     ・ 利息は、プラスの利息がいけないので、利息はマイナスにする(償還性にする)

     ・ 信用創造はなくす
     ・ 現在銀行が発行しているお金は政府が発行する(発行したお金は負債ではなく国の財産になる)

 

  ということです。

 いずれにしても、今後予測されるシナリオの結論としては、どのような道のりを辿ったとしても現在の貨幣システムは必ずや終焉を迎え、来たるべき新しい文明にふさわしい新しい貨幣システムが誕生する、ということは間違いのない結論でしょう。

 

   こうして聖書66巻の最後にある黙示録の予言が成就するのです

 

     ヨハネの黙示録21:1~4
    わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。先の天と地とは消え去り、海もなくなってしまった。
    また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、
    神のもとを出て、天から下って来るのを見た。また、御座から大きな声が叫ぶのを聞いた、
    「見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして

     人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。

       先のものが すでに過ぎ去ったからである

 

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  ― あとがき ―

   長いレポートにお付き合い下さりありがとうございました。
現在の経済理論の根幹は今なおケインズ理論が主流ですがケインズ自身も未来の貨幣システムの多くはシルビオ・ゲゼルに学ぶだろう(1862~1930償還利息を最初に考えた人)と言っています。

地域通貨の多くはゲゼルの経済理論を元にして創意工夫しながら実践しています、世界には多くの成功例が報告されるようになってきましたのでこれが一番現実的かもしれません。

巷間私たちが耳にする経済の話はちょうど線路の上を走っている汽車に喩えられます、お金の物語で問題にしたのは汽車の方(分子)ではなく線路(分母)の話でした。

今まで私たちは汽車の機能だとか時刻表、行き先、スタイル等の話ばかりを聞かされてきて線路そのものを変えることはできないと思っていたのです。
このお金の物語を真に理解出来た人なら、富の奪い合いがどれほど愚かなことであるかもまた理解できるでしょう。しかし実際には上辺だけの部分的な理解はできても、心情面におけるところの深い理解がなかなか出来ないのが現在人の心の世界なのです。

 

 この世界が苦海の海になっている真の原因は、自己中心に陥っている私達現在人には思いもよらないところにあったのです。
自己中心や利己中心とは自分に利益があって欲しいと願う心の事です。
すなわち、私達はその関係が近くても遠くてもとにかく人と比較して常に自分が徳をしたいと思う心の発露があって、それが習性となってしまっているので

    自分の万物やお金は常に増えてほしいー ! ! !    と我知らず願っているのです。

 

   このような習性が

 

   → 利息はプラスで不都合はない ! ! !     となってしまうのです。

 

 しかし、いくら私達の習性がそうであったとしても歴史の変革というものはいつの時でも待ったなしで向こうからやってきたのです。

もしあなたがこのお話を読まれて 「そうだったのか」 と気づかれたなら どうかこのレポートをコピーしてアンテナの高い友人と読み合わせをたくさんしてください。 

 どっちにしてもルーシェル一派が造り上げてきた世界はもう終わりですが、この問題がソフトランディングなのかハードランディングなのかは、現在人類の最大の問題に違いありません。

このような新しい世界を間近に控え今やらなければならない重要なことは、未来のビジョンを明確に知ってそれに向かって人々を導くことの出来る強力なリーダーを養成することではないでしょうか。

新しい時代と新しい世界を開き担える事のできる新しいメシア思想を持った人材を至急大量に集め教育する必要があるのです。

 

                          「 目覚めよ未来人達! 」

 

   一人の力は小さいけれども 私さえ変われば世界は必ず変ります ! !

 

 

 私達の明日が輝く世界になりますように祈りつつ   新子 浩二  拝  e_ofuro@yahoo.co.jp

 

(原理講論105ページ 6行目 犯罪を生み出す経済社会制度を改善することにより、他のすべての罪悪はこの社会から一掃することができるかもしれない・・・)

 

  (お金の物語  http://moon2013.blog.fc2.com/

 

Posted by on 2012年2月19日. Filed under コラム. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can leave a response or trackback to this entry

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